2009/07/31
ルビジウムクロックユニットのモディファイ
ヤフオクで入手したクロックユニットのネタ、久しぶりです。頼まれ物だとか、海外デビューとか言っていたものの一つが、ルビジウム用電源。
仲良くしていただいているVIVID Productionsさん用にもう一セット製作しました。
電源部だけの差し替えだったのですが、我ながらあまりに良く出来てしまった(爆)ため、あの初期型ユニットに戻すと明らかに差が・・・。
なんだか音が遠い、くすんでいる・・・。今まで全く感じなかったのですが、比較してみると明らかに違いがあるようです。早速、リニューアル化を進めていました。(って手術前の話です)
自作電源をいくらブラッシュアップしても、何か目の前に壁があって開けてこない。原因を探るうちにクロック本体ユニットそのものが怪しいんじゃないかという結論に至りました。
蓋を開けてみると・・・

なんだかこいつを初導入したときの印象として、イマイチぬるい感じがしていたんです。その原因はこの辺あったみたいな?
このコンデンサは若松で処分特価で激安販売されているもので、うちにもキットの付属品やらで使わないものが大量にあります。基本的な性能は満たしているとは思うのですが、過去の試聴ではナローでぬるく、当たり障りのない印象でした。
付属のスイッチング電源で使用するのであれば、とても親切な設計だと思います。DCの入力にパラで挿入され更にグラウンド端子へ接続されています。
ただ、専用リニア電源で動作させるには不要なものであるのは間違いなし。ボンドでボディに接着されていたので、接続だけ変更。
代わりに、手持ちのフィルムコンデンサを挿入しておくことにします。
(注:DCケーブルを長く引き回している場合は残すか、容量のあるお気に入りの電解コンデンサに交換した方が良いと思います)

音質の変化ですが・・・、微妙。ただ少しだけ見通しが良くなったような気がします。元々、専用電源をオシロで測定した結果、AC漏れは1mV以下。波形は限りなくDCでした。つまりAC成分を逃がすという意味でこのコンデンサは殆ど仕事をしていません。本当はフィルムコンも撤去しても構わないと思います。
原因は他に?次にターゲットとしたのは内部配線材。なんだかやわなものが使われているように見えます。ここは一発、LED以外は全交換!
やっぱり、これが一番効きました。かなりあの音に近付いてきたようです。
ルビジウムクロックはかなりきっちり攻めてやらないと逆効果な面が目立ちやすいように思います。変な電源系の回り込みが影響して帯域バランスの崩れ、濁りが発生しやすいようです。更にはこの影響をクロックの効用と勘違いされている場合も少なくないようで、要注意です。
私が考えるクロックの効用は、基本的に音のバランスはそのまま、定位と音の立ち上がりが良く、見通しがスッキリとする傾向だと思っています。
このあたりは使用環境でかなり変わってきますので、難しいところではありますが。