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コルグ「Nu:tekt HA-K1」 真空管ヘッドホンアンプキット

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コンセプトといい、見た目といい、ずっと気になっていたキットです。
多くのレビュー記事は基板組み立て済みタイプの「HA-S」で、完全に勘違いして購入しました。
半田付け不要と思って開封したら、パーツがジャラジャラと。
久しぶり半田付けが楽しめたのは良かったけど、単身赴任部屋にはヒータータイプの廉価こてと、普通のはんだという、安物しか準備してませんでした。別に工作ができないわけではないけれど、アルミットに慣れてしまうとやりにくいったらありゃしない。この製作の後にコテとアルミットを購入してしまいました。

久しぶりの工作で実感したのは老眼が進んだこと。もうハズキルーペ無くして工作は無理です。

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今回はパーツ交換なし。肝心の音質ですが、これがなかなか良いところをついている。チューニングされた方のセンスを感じます。オペアンプはNJM4580とMUSE01の2種が付属。古いジャズには絶対4580ですが、汎用性を考えるとMUSE01がオールマイティに楽しめます。
(真空管と相性の良さそうなBPタイプのMUSE02にしなかったんだと少し思いました)

このアンプを通すとiPhoneのちょっとツンツンした感じの音が、高級システムで聴く様な深みのある音に変化。
東京ー大阪の新幹線の中で使ってみましたが、音楽聴くのがより楽しく、また聞き疲れしにくくなりました。グッド!

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色々なレビュー記事でも触れられているマイクロフォニックノイズはやはり発生するようです。ケースを指で弾くとキーンとした響きが出ます。
据置アンプの真空管を指で弾いても出るのだから、このあたりは多めに見るべきでしょう。
しばらく長距離移動の良き友になりそうです。



スピーカーキット

自粛モードで昨年入手してそのままになっていたキットの製作に取り掛かりました。

ほぼ日スピーカーキット。某イギリス製スピーカーに似た見た目に惚れて入手したもの。
昨年のパワードスピーカーの旅の末、この様な気楽なスタイルもいいかなと。
いずれにしても限定販売だったので即決しました。
ただ、いざ手に入れると作るのがめんどくさい。前だったら、速攻で作っていたのに。気持ちはあるけど、やる気がしない。そんな今日この頃です。

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落ち着いてマニュアルと解説動画を見てみると、思ったよりハードルが低い。素晴らしい企画です。
女性でも取り掛かれるように配慮して設計したものであるのは確か。
しかもデザイナーさんの設計なので、見た目を犠牲にしていないところが優秀です。

表に木工用ボンドがはみ出るのを極力嫌った設計。なのでバッフルの内側はマニュアルより濃厚に木工ボンドで固めました。写真は外から仮止めした後、乾燥を待っているところ。

この後、表面をヤスリがけした後、オイルステインで仕上げます。
このヤスリがけが案外重要で、うまくやれれば木目がしっかりとした色白に仕上がります。ですが、かけすぎると角が落ちて下地が見えてくる。気を遣う作業ですが、思ったより仕上がりに影響することに途中で気がついて、オイルステインの後にまたヤスリをかけてしまいました。禁じ手。
その甲斐あってか、かなり質感はよくなりました。

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内部配線とスピーカー端子は別途調達しました。高級品ではありませんが、そこそこの物を使用しておくと後で後悔がないです。

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そして慎重にユニット取り付け。今回はほぼ日でも推奨ユニットとしているフォステクスFF85WKを選択しました。
他に取り替えることを最初に考えましたが、ビンテージテイストを基調にした方が良いのではとの判断です。
考えるのが面倒だったと言う噂もありますがー

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なかなか美しい仕上がり。

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オプションパネルを付けるとまた違った表情になります。これも限定だったのでうっかり入手してしまいました。

で、アンプをどうするか。

ここ最近、ずっと入手したくて気になっていたものをゲットしてしまいました。過去所有していたものですが・・・

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これ、別にモノアンプ化している訳ではありません。エレキットTU-870Rが2台です。
左は状態の良い標準仕様。右側は3結の改造品。これ想像以上に良い音していてびっくり。
まず標準品を聞いて納得。これは奇跡のプロダクトかもしれませんね。エレキット後継モデルを沢山作りましたが、870を超えるものはなかったと思います。もちろん、出力がアップし、聴感上クリア感が増したりしましたが、それがトータルで良いバランスと思えたかというと、どうでしょうか。
真空管アンプのキーデバイスとして出力トランスがよく話題になります。通常はでかいもの程余裕が出て良いとされていますが、このアンプのトランスのしょぼさといったら。ここからこのサウンドが出てくる理由を誰も説明できないのでは?

そして改造モデル。こちらはWEBで紹介されている検証記事を元に出品者の方が改造されたものです。
確かに低音がクリアになっている。結果として高域もクリアになっているのは東芝製の真空管のおかげでしょうか?
オリジナルは分かりやすい慣れ親しんだ真空管アンプの音。改造の方はピュアに片足突っ込んでいる感じが良いです。

フォスのユニットもやっとエージングが落ち着いてきた様子。聴き疲れしないサウンドがなかなか良いと思います。

TU-8150 作ってみた

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作りたてホヤホヤの画像。エレキットはキットとしての完成度は世界最高クラスと言って過言はないでしょう。集中して作れば1日で完成するでしょうが、仕事から帰宅後にちょこちょこと作っていたので少し時間がかかりました。いや、キットはもういい・・・

名作TU-870に中毒した時も思ったのですが、エレキットは固有の音を持っておりハイファイ度はそこそこでも唯一無二の存在感があるんです。その後、もっとハイファイなキットを多数製作しましたが、長く使えた機種はそれほど多くはなくエレキットの楽しさに勝るものはそうなかったと思います。
球のアンプに求めるものは何か。絶対的なハイファイではないということに気がついたのは比較的最近。でもそれが一番手に入りにくく難しいですね。

そういう経緯もあってパーツは付属のものを中心としました。大きな変更点はカップリングコンデンサーで、手持ちのJensenです。このおかげか、最初の音出しから十分な音が出てびっくりでした。高域がザクザク言っているのはエージング次第でしょうが、逆にこの感じが好きです。

このキットで気になった点をいくつか
1. ソケット式のコネクターのおかげで真空管交換の幅が広がるが、接点が増えるので音質的な点では・・
2. プラスチックの真空管ソケットは?(ただ黒い方がカッコイイ)
3. 増幅タイプを選べるジャンバーが緩い。ややグラグラしている。
4. 電源トランスを基盤に取り付けるとバランスが悪く、のちの工作がややしにくい。
5. オペアンプのソケットがバネ式。(自分は変更しました)

など、コスト的な制約が少し見え隠れしています。
しかしながら無限の音の可能性を追求できる仕様はとても魅力的。さらにはオペアンプ交換まで!オペアンプ周りは意外とキモですので、ちょっとコンデンサーを追加しています。付属の4580Dでも十分な音が出ています。
オペアンプ周りの基盤設計の集積度はまるでDAコンバーターのよう。半田付け要注意でした。

このモデルは写真のようなスケルトン状態がカッコイイ。しばらく球交換など楽しもうと思います。
そして嬉しいヘッドホン端子。ヘッドホンはもちろんですが、ここからラインへ変換すればラインアンプとして楽しめる。中華デジアンに繋ぐのもアリかと。

DACサルベージプロジェクト ゆるく開始?

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これも懐かしいもの。アイコンの写真はこのAK4397チップの接写でした。
2008年頃の引越しの際にバラしたまま、現在に至るまで基盤のままとなっていました。
1週間前に風邪を引き込んで寝ていたのですがそれだけでは何だか悔しくて、ふと自作パーツのことを思い出し結線開始。
9年ぶりに無事音出し。
当時と電源部は違うのですが、ほぼ記憶にある感じで鳴ってくれたように思います。
(電源部は他で転用予定・・・)

世界初の32bit DACで製品での採用もまだなかった頃、この配布基盤に飛びつき自作に至りました。懐かしい。
音の方は後継チップ採用のK-03と比べて大きく劣る感じはなし。シングルチップゆえ、解像感は一歩譲るものの人肌感でこちらの方が自分の好みの音がするw それは量産機では使われないパーツを使い、自分で好きなように作ったから当たり前。
今、客観的に自分の好みの音を聞いているような気がして、それを分析するとやはりレコードの音だったのかもと。

まだまだ作りかけのDACの基盤があるのでサルベージプロジェクトとしてゆるく始動します。
そして、ケーシングだけが大きく立ちはだかる・・・

WM8740 DAC復活

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昔のオフ会でご一緒した方は見覚えがあるかもしれません。
故障のため長いこと眠ったまま。音声出力が下がってしまいダメでした。
先週末に修理を思い立ち原因を調べたところ、DAC出力がおかしい様子。
古いDACチップのため入手困難かと思われましたが、一時期このチップがパーツ販売されていたことを思い出し、共立電子で検索したところ無事見つけることができました!
ただ値段が倍くらいに値上がりしている!少々悩んだけれど、思い出の品なので取り寄せて換装することにしました。
そして無事修理完了。やっぱり思い入れのあるものは良いです。

Black Magicコンデンサー、EROのポリカーボコンデンサー、ビンテージ抵抗も少々、オペアンプはレアなNEC製。
ビンテージパーツをふんだんに投入して唯一無二なサウンドを目指したものです。
当時はいろんなパーツのテスト環境として使用していたため、音質チューニングも相当行った覚えがあります。
ややてんこ盛り感のある着地点となっていますが、いいんじゃないでしょうかw

このDACを製作したのは2008年頃だったと思います。LINNのMajik DSと同じチップです。
聴いた感じもLINNっぽいボーカルやクラシックに合う感じ。低音は伸びませんが、時折ハッとする表現をします。
小型ですし、まさにカートリッジ交換のような気軽さがポイントです。真空管バッファと久々の顔合わせで良い感じです。

プロフィール

freestyle

Author:freestyle
システム1号:
Silent Angel M1T 8G (リニア電源) → Soulnote D-2 → Soulnote A-2 → B&W 804 Diamond PB

Rock (Roon) ファンレスケース換装済み

Esoteric G-02

Soulnote E-1
Technics SL-1200GR
marantz SA-13S2


システム2号:
Soulnote sd2.0 FT
RUPERT NEVE DESIGNS RNHP
Skynew mini PC
Genelec 8320ARwM GLM Studio
Pioneer DJM250MkII


インターコネクト:
Soulnote SBC-1
mogami 2534

デジタルインターコネクト:
QED Performance Optical
QED Reference Optical Quartz

電源アクセサリー:
SWO-NT

ほか諸々



その他、自作品等
Emisuke DAC Five ver.3改, ほか。


たまに自作もする人。高級機種は知らないが、オーディオ経験値はそこそこ自慢出来ると自画自賛。アクセサリーの泥沼からもなんとか這い出し現在に至る。


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基本的に自腹レビューです。

あくまで個人的な主観によるレビュー等を展開してゆきます。趣味の範疇であるのが基本。ゆるーく行きますので、厳密なレビューになってないとか、ブラインドによるテストでないと意味が無いとか、母数が少ないので信憑性が薄いとか思われる方は別サイトへどうぞ。

オーディオグレードで高いから音が良いとか、そういうところに主軸は置きません。安くて気になるものが中心です。






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