2020/06/22
コルグ「Nu:tekt HA-K1」 真空管ヘッドホンアンプキット

コンセプトといい、見た目といい、ずっと気になっていたキットです。
多くのレビュー記事は基板組み立て済みタイプの「HA-S」で、完全に勘違いして購入しました。
半田付け不要と思って開封したら、パーツがジャラジャラと。
久しぶり半田付けが楽しめたのは良かったけど、単身赴任部屋にはヒータータイプの廉価こてと、普通のはんだという、安物しか準備してませんでした。別に工作ができないわけではないけれど、アルミットに慣れてしまうとやりにくいったらありゃしない。この製作の後にコテとアルミットを購入してしまいました。
久しぶりの工作で実感したのは老眼が進んだこと。もうハズキルーペ無くして工作は無理です。

今回はパーツ交換なし。肝心の音質ですが、これがなかなか良いところをついている。チューニングされた方のセンスを感じます。オペアンプはNJM4580とMUSE01の2種が付属。古いジャズには絶対4580ですが、汎用性を考えるとMUSE01がオールマイティに楽しめます。
(真空管と相性の良さそうなBPタイプのMUSE02にしなかったんだと少し思いました)
このアンプを通すとiPhoneのちょっとツンツンした感じの音が、高級システムで聴く様な深みのある音に変化。
東京ー大阪の新幹線の中で使ってみましたが、音楽聴くのがより楽しく、また聞き疲れしにくくなりました。グッド!

色々なレビュー記事でも触れられているマイクロフォニックノイズはやはり発生するようです。ケースを指で弾くとキーンとした響きが出ます。
据置アンプの真空管を指で弾いても出るのだから、このあたりは多めに見るべきでしょう。
しばらく長距離移動の良き友になりそうです。