2010/03/27
1998年のこと
会社で仲の良い後輩が声をかけてきた。「mp3って知ってます?」
早速、家でパソコンに手持ちのヘッドフォンを繋いで聴いてみたところ、これが想像以上にまともなのにびっくり。パソコンっぽいノイジーさはあるけれど、ポテンシャルを十分に感じる。まだmp3の知名度が相当低い頃でしたが、こりゃ革命だと。
その頃って、Yahoo検索で「mp3」と入力して検索するとファイルが簡単に見つけられた時代。今からすると、のどかな時代です。
ちょうどその頃、世の中はWindows98の登場でできることが増えたと話題になっていて、その一つにUSBインターフェースの登場がありました。
そしてパソコン雑誌をにぎわしたのが、おそらく世界初のコンシューマー向けUSBオーディオインターフェースと思われるDAport USBの発売です。

カノープス(トムソン)のサイトで写真が見つかりました。思わず懐かしかったです。
製品紹介は以下
http://www.thomson-canopus.jp/catalog/daport/daport2k_f.htm
ノイズの渦であるパソコンの内部からデジタルで出力が取り出せるため、音質的に有利であるというのがメーカーの弁。しかも価格は安い。今となってはこの説明について色々ありますが、飛びつかない理由はありませんでした。
当時、mp3をパソコンのヘッドフォン端子やPC用の小型SPで聴いていた人はそこそこにいましたが、本格オーディオに繋いで聴こうとしていた人は皆無。ネット上にも情報は殆どありません。当方、DATユーザーでしたので、外部光入力に繋いだら良い音で聴けるのではないかと発案。
そしてPCとオーディオシステムがドッキング。
音が出た!とにかく感動!音も結構いける・・・か?
パソコンのSPよりは良いが、やっぱくすんでいるかも。
でもしっかり魔力にとりこまれてしまいました。再生プレーヤーは主にWinampを使ってました。
そして、次はパソコンに溜めた音楽をポータブルで持ち出したいという欲望が自然発生。
DATのポータブルプレーヤーは持っていないということで、MDへのデジタルコピーを発案(爆)
そんなことやってましたね。
その後、Sonyからメモリー再生プレーヤーの初号機が発売。Wikipediaを見ると、本当の初号機は載ってない!
当時ゲットした初号機(型番失念)はまだメモリースティックが世の中になく、メモリ内蔵型でした。再生フォーマットは確かMP3のみ。ソニースタイルでの限定販売。容量は64MBくらいだったかな?MP3でアルバム一枚分だったと思います。電源には単三電池を使用(!)。本体はペン型でかなり大きく、ネックストラップ型。首から下げるとドリフの体操コントでみるマイクみたいでした(謎)
ただこの機種は発売直後にいきなりリコール。充電式電池を使うと発熱の恐れありとのこと。その後すぐにフェードアウトしてしまいました。今ではなかったことになってますね…。
なんとなく思い出して書いてしまいました。やっぱ12年経つと随分違うもんだ。
でも音質問題となると、思ったより進化してないと思うのは気のせいでしょうか。