2014/12/28
X-PM7 の音を聴く
忙しくて随分ご無沙汰してました。そろそろ1ヶ月なので、更新です。

発売直後に入手してしまいました。
届いた直後は音がかなりスピーカー前方に飛び出す感じで、左右の広がりが今ひとつ。ちょっとずつ音出しして、現在は柔らかさも出てきて、気になる感じは一切無くなりました。実売価格を考えると驚異的としか言えない出音です。
繋いでいるスピーカーはムジーク。このスピーカーにベストなアンプを探してかれこれ1年以上。
ムジークといえばパワードの方がスタジオに多く導入されていると思いますが、このアンプと組み合わせた時にそれに近いテイストを感じます。
1bitのアンプで過去に所有していたのが、SM-SX10の吉田苑バージョン。それからすると隔世の感がありますね。
まず、残留ノイズの少なさ。Sharpの1bitアンプというと、電源投入して最初にサーというノイズに出会うイメージがあったのですが、今回はニアフィールドモードでほぼ無音。
出力は控えめで、ムジークを鳴らそうとボリュームを右へ回すとドンドンとパワーを吸い込まれる感覚がありましたが、12時を回るまでには十分すぎる音量を得ることができました。
一般にデジタルアンプが苦手とするのが低音の厚み。この心配は全くありませんでした。PM10をデモで試聴したときはもっと控えめの印象がありましたが、こちらの方が十分な厚みのある低音をしています。
リモコンがないのがちょっと残念ですが、この背景の静かさを聴くと設計思想のようなものを十分感じますし、やむを得ないのかなと思います。
今まで所有したことのあるPWM方式のデジタルアンプは分解能に限界があるのか、高域に独特のトガリ感が残ってしまい、それを均すのに極太ケーブルを使ったりと四苦八苦していた覚えがありますが、その心配は全く無用です。それはシンバルなどの金属音で顕著で、刺さるなんて言葉とは全く無縁。太さと実在感が素晴らしいと思います。
実売50万以下のプリメインアンプでは間違いなくぶっちぎり1位。ちょっと驚きのアンプでした。