2016/01/10
B&W 804 Diamond PB

入手して半年が経ちましたので、レビューを書いてみたいと思います。
新製品(現行モデル)発表前に駆け込みで入手しました。値上がりが予想され、このチャンスを逃すともうB&Wを使うことはないかと思ったのもあります。
CMシリーズは随分前に使用していたことがあります。なかなかと思う一方で上を目指したくなる罪なスピーカーでしたw
一軒家で一生モノな感じでしたらローンしても上位機種というのはよくある選択肢と思いますが、引越しが前提で自分で梱包できるサイズとなるとこのクラスが限界と思います。また、置いている部屋が実質8畳以下なところもあり、近隣環境の都合で音量が出せないこともありこのモデルとなりました。804というと、お金持ちのテレビ用スピーカーになってる写真も見ますが、とてもAVアンプ向けとは思えないです。パワーアンプを追加するか、もう少し安くて能率の良いSPを繋いだ方が良好な結果となりそうです。
音の第一印象はやはり現代の最先端のスピーカーという感じ。表現力は入力信号の限界まで掘り下げている感じです。
小音量でも空間が広がります。逆に感度の良いツィーターのせいで重心を下げるのに苦労しそうなバランス。箱から出した直後は最悪なシャリシャリサウンド。よくあるダメな店頭デモを思い出しますw
この重たいアラミド繊維のウーファーをどう料理するかがシリーズ全体の課題です。アンプの駆動力は必須ですね。
ソースに乗ったノイズがくっきりと浮いて聞こえる。性能が高すぎて前段機器への要求は非常に高いです。しかも上がりやすい重心。必然的にパワーケーブルやインターコネクトに太めのケーブルが増えてくる。なんか罠にハマりやすそうな誘惑。世の中の製品の多くがこのメーカーのSPで一度は試聴を行っていると思われ、必然的にアクセサリーへの投資コストがかかりやすいと思います。(うちでは高級品は殆どありません)
SP端子はバイワイヤー対応ですが、ここに一つのトラップがあります。Hi側はミッドレンジとツィーター、Low側はウーファーという切り分けになっています。バイワイヤーケーブルは高域側の線形が細くなっていることがあります。これを忠実に守ると中域が中抜けなサウンドになりやすいです。この手のケーブルの場合は太い方をHi側に繋いだ方が良好な結果となることがあるようです。ただ、低音がスリムな傾向になるのでバイワイヤーケーブルを使う場合は高域と低域が同型となっているものの方が好ましいのではないでしょうか。
シングルとバイワイヤーで音質にかなり差が現れやすいSPとも言え、出来ればバイワイヤーが好ましいですが、ケーブル品質にも敏感なだけに安物ケーブル2セットで結果が出るかどうか疑問です。うちではコスト的な理由から結局シングルとなりました。
ジャンパーケーブルでもかなり音質差が出ます。今は無難な付属品を使用中です。
やはり音量を出した方が面白いSPですが、うーん、苦情のリスクが…。