2017/06/17
S-A4SPT-VP

最近、小型スピーカーにハマってます。
ずっと前から欲しかったパイオニアのピュアモルト。実はこの先代のスピーカーは10年くらい前に所有したことがありました。
次期モデルが発表になったことで、このバージョンアップモデルも終了。お値段も手頃になっていたので入手してしまいました。
随分前に店頭試聴した時は音数が少ないように感じたけれど、所有してみてその原因がわかりました。スペックよりも実際は能率がかなり低いようでアンプの駆動力にかなり依存します。真空管アンプを合わせている方もいるようですが、本当に鳴らないスピーカーなので石のアンプ推奨でしょうか。当方はデジタルアンプをセットにしました。
音出ししてびっくりのサウンド。ガチです。スピーカーがローコストなのでアンプもローコストにしがちですが、アンプに良いものを奢ると驚きのサウンドです。10万円以下のスピーカーとは思えないですね。
微妙に高域に色気を感じるサウンドで非常に聴きやすい。小型スピーカーの名器であるDali Menuetも過去に所有していましたが、それより色気は控えめであるけれどしっかり聴き応えのある大人のストレートサウンドです。
このチューニングは数を聞いてわかっている人物が手がけたことは間違いなし。出過ぎず、引き過ぎず。聴き疲れがしない。アコースティックが時として生々しい。
TADのユニットの優秀さを感じるとともに、家庭で聴くことを前提とした絶妙なチューニング。ピュアモルトのエンクロージャーはハーベス等のブリティッシュスピーカーとも通じる何かがあります。
また3D的に浮かび上がる空間はパイオニアならではのもの。
現在は在庫切れが出てきており、価格は上昇傾向。
(アンプの駆動力が間に合わないと途端に音数が減り、地味になりやすいスピーカーでもあります。またソースの粗を出す性能の高さもあるので上流の弱点が出やすいかもしれません)