2017/11/10
Marantz NR1608 おおお!

恐らくオーディオ機器の中で最もコスパの悪い機器、AVアンプ。これまで頑張ってフラグシップクラスか、その下を狙ってきましたが、もう息切れです。
背面に並ぶ、使いもしないノイズを拾うだけのアナログ端子。何しろ無駄にデカイ。
そしてピュア経験者からすると驚くほど音が悪い。ほとんどのピュア系の人は2ch専用機を別に所有している。
しかしテレビや映画をちょっとでもいい音で聴きたい欲求はあるわけで・・・
今回のNR1608はそんなマンネリを打開してくれた機種でした。
●本体薄い、軽い
いうことないです。
●安い!うまい!
これは凄すぎます。詳細は以下。
●ネットワークプレーヤーとして音がいい
過去に経験したAirplayの再生音の中で最も音がいい。専用アプリもなかなかの使い勝手。
自分が愛用しているSqueeze serverのDLNAエミュレーションも問題なく再生してしまいました。しかも音がいい。
一部でAirplayの安定性にクレームが少し付いているようですが、PC再生慣れするとこの程度ではビビらないですw
(追記:しかもSpotifyやAmazon Musicなど多様なサービスに対応。便利!)
●(聴感上)ノイズが少ない
PCオーディオ歴が長くなってくると、ノイズのカブリが聞いていてよく分かるようになります。S/N感がAVアンプとして過去最高。普段聴きには全く不足がないです。
そして、HDMIスルーの映像も心なしかスッキリして見えます。全てにおいてノイズレスに拘ったことが伺えます。
●駆動力
スペックだけでは必要最低限な印象も受けますが、実際はウッドベースのスピード感も十分でたまげました。余程の低能率のスピーカーで爆音とかでなければ十分と思います。
音質傾向全般としてはマランツサウンドでやや高域にエネルギーがあります。ただ、最近手にしたマランツ製品の中で音に最も色付けが少なく逆に自分好み。というか、これでいいんじゃないかと思います。
あまりオーディオっぽいパーツにこだわらず、回路設計やノイズ処理に頑張ったのが良かったのでは?
但し、AVアンプにありがちですが、「Pure」モードにすると途端に色気が・・・。デフォルトのプロロジックでの使用がオススメだと思います。
それ程広くないリビングで古くてデカイAVアンプを使っている方は、買い替えの価値があると思います。
これを最初のAV機器として入手する人が少し羨ましいですね。こんなの少し前にはあり得なかった。
そしてうちでは、ピュア系統がデジタルアンプ、AV系がアナログアンプという逆転現象が発生したのでした。