2018/03/13
真空管の季節も・・・

結局、ラックス兄弟が手元に揃いました。70〜80年代の球アンプの国内2大人気といえば、ラックスマン かマッキン。
マッキンもいいけど、やはり少年時代に出会ったのがラックスだったのでこちらに心が動かされる。
CL35MKIIIと球時代の最終形MQ360。時代が離れても統一が取れる所にラックスのこだわりを感じる。
360を入手するのは今回が初ではなく2010年頃にも一度ゲットしているが、当時はレトロな気分でなかったため手放してしまった。
360は太い音ながら、適度な解像感と高域の伸びを持った名機と思う。プッシュプル方式にありがちなフォーカスのにじみはほとんど感じない。
CL35の方は言うまでもない名機。一部におとなしすぎるとの意見があるが、カップリングに使われているオイルコンの音のように思われる。これはフルメンテ品でフィルムコンデンサーが使用されており、解像感も十分にあり基本設計の良さが音に出ている印象を受けた。中域が程よく膨らみボーカルが際立つ。クラシックも良いが、自分はエラ・フィッツジェラルドの肉声や古い録音が今までと全く違って心地よく響くのに感銘を受けた。ローファイソースに無敵。ただ、その中でもダメ録音はしっかりあるようで、どうにもこうにも行かないソースもあった。
ビンテージアンプの弱点は、ご老体ゆえに何か持病を持っていること。CL35は早速ドックへ里帰りとなったw
そしてデジタルアンプの季節がまたやってくる。