2020/03/27
RME ADI-2 DACの話

世の中大変なことになっていますが、更新していきます。
購入は昨年の話。最近ブログの更新が遅くなってしまっていまして今頃公開です。
ヘッドホンマニアの中では既に定評のある製品で、愛用品は今年のバージョンアップ以前のものです。
付属のACアダプターではちょっとばかり音が細い感じで、低音が沈み込まないのが気になる。以前でしたら自作電源を製作となるところですが、多忙のためエーワイ電子さんに出川電源を製作していただきました。
この電源入れるとまさに文句なし!特に素晴らしい点は音の分離が驚異的に良いところ。チャンネルセパレーションが良いため空間の演出が素晴らしい。低音は厚みを感じさせる鳴り方ではないですが、現代的な分離とスピード感で聴かせるタイプ。内部クロックに自信があるのも頷ける結果です。
全体に感じるのはコンピュータ設計に慣れたエンジニアが設計したに違いないということ。多層基板にしないと豊富な機能と性能がこのサイズにおさまらないはず。結果的に最短経路で各ブロックが接続され徹底した低インピーダンス化が実現し、既存の製品ではあまり聴いた事のない異次元のサウンドが実現したのではないかと思います。
徹底した制御を行う電子ボリュームも凄まじく、ボリューム位置が変わっても音質が変わる様子はありません。しかもヘッドホンアウトとラインアウトそれぞれボリューム位置を記憶する高機能ぶり。付属リモコンも便利です。
音質傾向はスタジオユースそのもの。それでいながら、つまらなくなるような音作りではないです。ソースが優秀な録音だとそのまま良い感じに鳴ります。解像感が高いのに、古い録音でも録音の粗を強調することなく鳴るのも素晴らしい。特にヘッドホン使用ならば、デメリットは全くないかと。
小規模小型でありながら、動作がとても安定しているのが魅力的。良いものを手に入れました。
ただ電源とセットになるとそれなりの金額。でもこれは長く使えそうです。
後日追記:
思うところあってリニア電源からスイッチング電源に戻しました。リニア電源が悪いわけではなくRME側の都合です。
なかなか手強いです。リニア電源の方が好みの音が出る時あるんですけど、惜しい。