2020/05/26
スピーカーキット
自粛モードで昨年入手してそのままになっていたキットの製作に取り掛かりました。ほぼ日スピーカーキット。某イギリス製スピーカーに似た見た目に惚れて入手したもの。
昨年のパワードスピーカーの旅の末、この様な気楽なスタイルもいいかなと。
いずれにしても限定販売だったので即決しました。
ただ、いざ手に入れると作るのがめんどくさい。前だったら、速攻で作っていたのに。気持ちはあるけど、やる気がしない。そんな今日この頃です。

落ち着いてマニュアルと解説動画を見てみると、思ったよりハードルが低い。素晴らしい企画です。
女性でも取り掛かれるように配慮して設計したものであるのは確か。
しかもデザイナーさんの設計なので、見た目を犠牲にしていないところが優秀です。
表に木工用ボンドがはみ出るのを極力嫌った設計。なのでバッフルの内側はマニュアルより濃厚に木工ボンドで固めました。写真は外から仮止めした後、乾燥を待っているところ。
この後、表面をヤスリがけした後、オイルステインで仕上げます。
このヤスリがけが案外重要で、うまくやれれば木目がしっかりとした色白に仕上がります。ですが、かけすぎると角が落ちて下地が見えてくる。気を遣う作業ですが、思ったより仕上がりに影響することに途中で気がついて、オイルステインの後にまたヤスリをかけてしまいました。禁じ手。
その甲斐あってか、かなり質感はよくなりました。

内部配線とスピーカー端子は別途調達しました。高級品ではありませんが、そこそこの物を使用しておくと後で後悔がないです。

そして慎重にユニット取り付け。今回はほぼ日でも推奨ユニットとしているフォステクスFF85WKを選択しました。
他に取り替えることを最初に考えましたが、ビンテージテイストを基調にした方が良いのではとの判断です。
考えるのが面倒だったと言う噂もありますがー

なかなか美しい仕上がり。

オプションパネルを付けるとまた違った表情になります。これも限定だったのでうっかり入手してしまいました。
で、アンプをどうするか。
ここ最近、ずっと入手したくて気になっていたものをゲットしてしまいました。過去所有していたものですが・・・

これ、別にモノアンプ化している訳ではありません。エレキットTU-870Rが2台です。
左は状態の良い標準仕様。右側は3結の改造品。これ想像以上に良い音していてびっくり。
まず標準品を聞いて納得。これは奇跡のプロダクトかもしれませんね。エレキット後継モデルを沢山作りましたが、870を超えるものはなかったと思います。もちろん、出力がアップし、聴感上クリア感が増したりしましたが、それがトータルで良いバランスと思えたかというと、どうでしょうか。
真空管アンプのキーデバイスとして出力トランスがよく話題になります。通常はでかいもの程余裕が出て良いとされていますが、このアンプのトランスのしょぼさといったら。ここからこのサウンドが出てくる理由を誰も説明できないのでは?
そして改造モデル。こちらはWEBで紹介されている検証記事を元に出品者の方が改造されたものです。
確かに低音がクリアになっている。結果として高域もクリアになっているのは東芝製の真空管のおかげでしょうか?
オリジナルは分かりやすい慣れ親しんだ真空管アンプの音。改造の方はピュアに片足突っ込んでいる感じが良いです。
フォスのユニットもやっとエージングが落ち着いてきた様子。聴き疲れしないサウンドがなかなか良いと思います。