第17回真空管オーディオフェア

しばらくぶりに参加してきました。数年前に行ったときはあまりの平均年齢の高さに正直なところ閉口。
今年はご年配の方の他に、同世代から上くらいの中間層の方が増えていたのが特徴的でした。
このイベントが他のショウと違うのは、ハイファイサウンドを正攻法で求めちゃ駄目なところでしょうか。(といったら怒られるかな?)
とりあえず、個人的に目立ったところをレポート。

・サンバレー
 真空管アンプキット界に革命を起こしたとも言えるサンバレー。自分は6年前くらいにVP-3000を製作してからのおつきあいです。このアンプの音の良さに惚れ込み、それ以来お世話になっています。
今回はロックも鳴らすということでしたが…
 デモの部屋に入ったタイミングがちょうどその時で、うーん。ちょっと複雑な印象。やはりフルレンジ一発のスピーカーでロックは厳しいかな。さすがにホテルカルフォルニアの低域の「ドカン」は出てなかったです。
それより前段機器の高域になにか付帯音が感じられたこと。アンプを変えても追っかけてくるので分かります。
 フルレンジってある意味、嘘がつけないスピーカーだと思うのでこのあたりはシビアに反応しますね。その一方で、ボーカルの表現は120点満点。ナローレンジですが、ボーカルは凄まじく良かったです。

 このようなシンプルなスピーカーだけにアンプの聴き比べは分かりやすかったように感じました。それぞれの詳細なインプレッションはまた詳しい方にお任せするとして、興味のあったものを簡単に紹介。
 VP-2500はやっぱ懐の深い音をしていましたね。何を再生しても饒舌に表現してくる。そしてキット屋定番SV-91BIIIは殆ど似た音の傾向ですが、色彩感の点で2500に一歩譲るという印象。SV-2(2010)は845らしいスリムで清潔感の漂う音。SV-501SEは何をかけてもニュートラル。ただ中高域のやさしさからか、時に物足りないときも。SV-2300は太い音ではないがエッジの丸いサウンド。SV-4は独特の魅力を持つ音でナローレンジだが、同時に清潔感もある。ただ高域はちょっと荒め。最後にSV-2PPですが、思ったよりとてもニュートラル。やはり845系のスッキリした音を基調にしつつ豊かな懐の広い感じのするサウンドといったところでしょうか。
 最近のサンバレーさんのアンプは、一皮向けて全体にクオリティアップされたような気がします。この透き通るボーカルの現代的表現は、昔のVP-3000のアンプではなかったものだと思います。

 その一方でスピーカーについては数年前のTannoyのstirling HEを基本としたデモから変わり、すべて自社製品。ぶっちゃけで言わせてもらうとアンプのレベルに対してSPはもう一越え欲しい感じがしました。この値段でこの音はどうかと思う。真空管で鳴らない覚悟で現代SPいっちゃいたい気分です。

・PARCオーディオ
 ウッドコーンで話題のスピーカーメーカーです。デモの様子はこちらの写真にありました。
 http://www.parc-audio.com/blog/990
 デモ用のプロトタイプのスピーカーからは堂々の現代ハイエンドサウンド。ジャンルを選ばない堂々とした鳴り方。機材はOliveを再生ソースとして、高域用にN-modeを使ったマルチアンプシステム。なんだか音を聴いてほっとしてしまったのが本音です。ここのスピーカーの音づくりはセンスがとても良いと思うので今後に期待。DIY向け以外の展開も期待したいです。ちなみにデモで使われたピアノフィニッシュのエンクロージャーの市販予定はなく、仮に作っても価格は40~50万とか。スピーカーの仕上げって半端なく高いんですよね。

・Salve Regina (日本オルガン)
 オルガン屋さんのスピーカーです。ウーハーにはPARC製のものを採用。PARCさんのデモの後だったのですが、これがまた対照的で面白く、出音も素晴らしかったです。今日一番のサウンドだったと言えると思います。クラシックに特化したとも思われるホールトーンを忠実に描き、とにかくクラシックがこれほどまでかと美しい。それも高域に味付けしたようないかにもな感じではなく、自然体で響く。目をつぶればスピーカーのサイズを大きく超えたステージがそこにあるのが分かります。アンプも合わせて設計されたとのことでマッチングも素晴らしい。
 大体クラシックに特化したスピーカーは、ジャズやフュージョンみたいなものをかけると低域が遅くて駄目なことが多いですが、実はとてもハイスピード。ちゃんとデモ曲でも分かりやすく用意されていました。バスドラは子気味よく打ち込んできます。ただこのときはややユニットサイズが出る方向ではありました。
 能率も91dBとかなりそそられる存在。今回デモは初参加。販売も直販のみということです。ちょっとサブシステム(にしては高いが)としてそそられた存在でした。やっぱ設計する人の耳の良さが音に出るんだなと実感したデモでした。オルガンを教会へ納品されたりするわけで、楽器や建物の響きの音を熟知されているのでしょう。


真空管オーディオフェアに参加したのに、印象が良かった後者2つが真空管でないのはスイマセン。
全体のデモで感じた事ですが、やはりデモで使うスピーカーに難点があるように思いました。アンプの素性より先にスピーカーの癖が気になってしまう。ちゃんと鳴らせば音が良い、イマドキの低能率スピーカーを駆動するのは辛いという動かぬ事実が背景にあるような気がします。とあるブースで音がひずんで慌てて絞るといったことがあったのは事実です。

真空管アンプ。自分にとって最近ちょっと微妙なポジションになってきたんですよね。キットの組み立ては楽しいし、方式やパーツによって見た目が変わるのも面白い。ただ自分の耳が肥えてきて満足させてくれるものがなかなかないなと思う今日この頃です。

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