2011/10/23
音展2011 雑記
直接の目的はこれじゃなかったのですけど、徘徊してきました。実は横浜からイベントが引っ越してきて初めて参加になります。
イベント全体としては場所が秋葉原ということもあり成功なんでしょうね。
エントリークラスの潜在クラスタを確保するには意味のあるイベントだとは思いました。
ただ展示は雑多でお客さんのターゲットが絞れてないのは間違いないでしょう。
秋葉UDXの展示フロアの喧噪の中で意外に頑張って音出していたのは、タマゴ型スピーカ D'Egg
http://www.bifrostec.co.jp/degg/index.html
頑張ってましたね。良く聴くと高域の方はやっぱあまり伸びていないのですが、確かに3D的な音場の出来方は面白い。値段見たらなんと10万円するんですね。ベンチャー系の辛いところでしょうか。これ実売で半額くらいまで行けば結構なヒット商品になりそうな気もするんですけど。
時間的にちょうど始まりそうなデモがあったので参加。ONKYOさんのデモでした。
ネットワークオーディオには積極的なメーカーだけに期待が集まるところでしたが…スピーカーがあの高峰原型D-TK10のみ。確かにこのスピーカーは面白いですけど、新製品のプリメインアンプの再生用にはちょっとなあ。部屋に入ってBGM再生のファーストインプレで失敗感いっぱい。デモ曲でかなり頑張っていたのは嘘ではないのですが、曲を凄く選びますよね。同じCDでも間違ってかかった別の曲と全然違う響き。肝心の新製品のプリメインアンプはバランスが非常に整っていて良いと思う反面、荒さがわずかに残る。この荒さって価格クラスを決定づける決定的指標なのでとても重要です。原因は送り出し系なのかアンプのせいなのか? とにかく日本大手メーカーの限界を感じてしまいました。帯域エネルギーバランスはいいのに。
続いて富士ソフト会場のステレオサウンドのデモを試聴。広い大学の講義室のような階段状のホールにTAD Reference Oneとあの弩級セパレートパワーアンプ、USB入力付きプリ。ノートパソコンで再生。会話の中ではPCオーディオの手軽さが話題として出てましたが、あのパワーアンプはちっとも手軽じゃないですねw 10cm移動するのに引越屋さんを呼びたいくらいです。
早速曲を再生してしばらくして、いきなり音飛び。そして再生停止。
これ、止まったのがパソコンだと分かっていると「パソコンだから」って寛容な気持ちになるのですが、止まったのが100万のCDPだったらどうでしょう。デモとしてちょっとまずいんじゃないかなと思います。
また、こういうのがPCオーディオというジャンルの甘さなのかもしれません。この瞬間に参加されていたお客が大量に退席されてました。
今日はとても湿度が高く、会場内はどこも汗ばむ状態。他の展示を足早に確認して早々に引き上げました。
なんだかちっともレポになっていなくてごめんなさい。
ただ、パソコン再生失敗の事件は今のPCオーディオの立ち位置の不安定さを象徴していたように思います。
「音や安定性に問題があるけど、BGMに最適?」
「100万円超えCDPユーザーがパソコンに完全移行するきっかけとなるデモだったの?」
再生システムの値段が値段だけに、今のPCオーディオブームの「なんとなく」に乗っかるメディアの姿が浮き彫りになったような? 一過性のブームで終わらせない意味で、メーカーもメディアももう少し細かく方向性を提示すべき時期に来ているのではと思いました。例えば、価格クラスに分けてBGMユースなのか、ハイレゾユースなのか? オールマイティは、案外他の機器と同じように難しいのでは?
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