2016/12/20
最後の球アンプ?
まとまった休みがいただけたので、4年越しの宿題をやりあげました。

サンバレーSV-23D 6C6 ver.です。購入は4年前。多分、真空管オーディオフェアでサンバレーのデモを聴いて購入を決めたのだと思います。
いつものパターンですが、製作に取り掛かったところで転勤時期と重なり未完成のまま異動。東京へ戻って1年半で開封しました。作業テーブルの上に散乱したパーツをもれなく持ってきたかどうか勝負の分かれ目です(泣
期間は休憩を挟みつつ、2.5日程度。もう手配線なんて2度とやりません!パーツの数だけ見たら楽勝と思っていたのですが、それはプリント基板の場合。手配線の場合その何倍も時間がかかります。しかも抵抗器1本の取り付けに悩むことしばし。三次元的に組み上げないと周辺とショートします。苦労の甲斐あってか、各所の電圧測定も誤差範囲内、一発起動でした。
今回のポイントはキットのパーツをそのまま使ったところ。過去に高級パーツで固めたスペシャルバージョンを製作しましたが、純度と引き換えにガッツがなくなることもしばしば。その作業の中から球アンプの特性というものが見えてきました。パーツの個性も球アンプの魅力の一部ということ。高級パーツ交換で魅力が薄れる場合もある。まあ、とにかくもうこのアンプについてはあまり触りたくないというのが本音でした。
音の方はエージングとともにどんどん良くなる!中域のエネルギーたまらない音です。ペアにしているS-300初代との相性はバッチリ。音を聴いて当時なぜこのアンプキットの購入に踏み切ったのか、ちょっと思い出しました。古いジャズ、ソニーロリンズやベン・ウェブスターとかサックスものとの相性がたまらない音。