2023/01/02
とりあえず話題の品?

明けましておめでとうございます。相変わらず不定期更新ですが、よろしくお願いいたします。
年末にかけてモーレツに忙しく記事を書く体力が残っていませんでした。
しかし忙しい時ほど、電車で移動中に情報収集したり小技に走る自分の傾向があります・・・
ひとまず、話題の品の速報レビューを。
これ、STEREO誌の読者の方ならご存知のものです。
MC型カートリッジ用ヘッドアンプ「WP-MCHA01」(stereo仕様/ヘッドシェル付き)
コンセプトに惚れての入手です。価格については絶妙な悩ましい設定でポチるかしばらく悩みました。
注文時はまだ予約受付中の状態。この回を逃すと次回いつになるかわからないと判断して購入に踏み切りました。
入手したのはstereo仕様。天板に色々付けられるヘッドシェルで手持ちといえば、テクニクスの付属シェルくらいしかなく、今回はそれを避けてシェル付属タイプを選択しました。
1ヶ月ほど待って届いたシェルはCHUDEN製のもの。これ、現在は販売終了しているオルトフォンの軽量シェルと同じものでした。
天板がフラットで形状的に最適と思います。
このプロダクトについて、まず思ったことを書いておきます。
「とにかく、玄人向けです」
まず最初のトラブルは、電源スイッチ入れてもLEDが付かず「電源が入らない」
電池の向きを確認したところ問題なし。
電池を何度も入れ直すも、電源入らず。
ボタン電池の電圧を測ると正常。電池差し込みガイド用プラスチック枠を何度も抜き差しするも状況変わらず。
返品の悪夢が頭によぎります。いや、クソ忙しい最中にないなと。
悩みながら電池を抜き差し、電池を取り付けた状態で微妙に指でグイグイやっていると一瞬光るタイミングがあることが判明。
ということは・・・接触不良か?
構造上、電池ボックス下部の基盤プリントパターンがそのまま接点となっています。試しに綿棒にサンハヤトの接点クリーナーをつけて擦って見ると・・真っ黒。
洗浄剤をフラックス除去用洗浄剤に切り替えて再び接点を擦ってみると、黒くてネバネバしたような汚れがびっしり。少々拭いたくらいでは状況が変わらなかったので「勘弁してよ」という気持ちでした。
再び電池を入れて電源入れてみると、全く問題なくランプが点灯。返品の恐怖から脱してホッとしました。
stereoバージョンはブルーのアクリルパネルを付けるオプションが付属するのですが、無駄な振動が発生しそうな構造だったので取り付けそのものをやめました。
しかも他所で本体が「重たい」との評価もあり、少しでも軽量化するためにアクリルの取り付けはやめにしました。
さらに今回はDL103を取り付けることにしたので、新たな制約が発生します。
DL103の本体の高さが15mm。一方、SL-1200の取り付け可能なカートリッジ高さ制限があり、17mm以上。このままではちょっとよろしくないことになります。対策としてカートリッジスペーサーが必要です。
このスペーサーと基盤を同時実装するとなると、重量の面でかなり不安。とにかく続行することに。
カートリッジ取り付け用に、長さの違う黒ネジが多数付属するのですが、ナットが見当たらない。
シェル付属のナットを取り付けようとしたところ、締め付けてもネジの先から奥に進めることができず難ありの様子。
取説をみるとカートリッジの付属品を使うことになっているようですが、これはいただけない。
ということで、手持ちのネジを使用することにしました。
取り付け後の様子が写真です。
ただやはり重量が半端なくて、手持ちの補助ウェイトでは重さが足りず、SL-1200GAE用の純正ウェイトを別途入手するハメとなりました。
そして、肝心の音です。
確かにクリアで立ち上がりが早く、DL103っぽくないです。S/N感は非常に良好。
音が出ただけで満足ですね(笑)
エージングでしばらく様子を見ます。サブシステムのSL-1200MK3Dとの組み合わせで楽しむことにします。